演劇ニュース

燐光群の新作「ALL UNDER THE WORLD」は、
2001年に上演した「白鯨 Moby Dick」に続き、ニューヨークを拠点に活動する劇団SITI Companyの
リアン・イングルスルード(Leon Ingulsrud)と相澤明子を招き、製作される作品。

ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨 Moby Dick」(モービィ・ディック)は、
巨大な白い鯨に片足を奪われ復讐心に燃えるエイハブ船長と、
彼の捕鯨船に乗り込んだ青年イシュマエルの心理・行動を軸にして、
善と悪、自然、文明と歴史について等の鋭い考察と、飽くなき冒険の意志と絶えざる原始的な力への賛歌が描かれた作品。

このテキストを元に、ダンスや喜劇性を伴った音楽劇としての要素をふんだんに盛り込み、
少数民族の視点から物語を見直すなど、アメリカの捕鯨の歴史と伝統、
さらに アラスカの伝統捕鯨についての考察をも包括したのが燐光群「白鯨 Moby Dick」。
白い巨大な布を使った美術、和太鼓や、群像による強い身体表現のインパクト、独自の劇空間を創造しています。

今回の新作は、実験性と内容の深化をさらに推進。
坂手洋二が「白鯨 Moby Dick」を通じたアメリカ文学研究者との交流の中で、
「海の繋がり」というテーマの向こうに「惑星思考」というビジョンを見つけ、そこからテキストを掘り起こします。

燐光群「ALL UNDER THE WORLD」は、3月19日から26日に、東京都渋谷区・笹塚ファクトリーにて上演。
チケットは全席自由（日時指定・整理番号付）、
一般前売3,500円、ペア前売6,400円、当日3,800円、大学・専門学校生2,500円、高校生以下1,500円で発売中。

●燐光群「ALL UNDER THE WORLD」
日程：2012/3/19〜3/26　笹塚ファクトリー(東京)
構成・演出：リアン・イングルスルード/坂手洋二
演出補：相澤明子
オリジナル・テキスト：坂手洋二
出演：円城寺あや/宮島健/Benjamin Beardsley/中山マリ/鴨川てんし/川中健次郎/猪熊恒和/
　　　杉山英之/松岡洋子/樋尾麻衣子/桐畑理佳/安仁屋美峰/西川大輔/鈴木陽介/武山尚史/
　　　横山展子/加藤道子/福田陽子/田中結佳
[燐光群オフィシャルサイト]

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■シアターリーグBBS - 燐光群「ALL UNDER THE WORLD」
●白鯨 (上) (岩波文庫)