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2012年11月26日

■映画「カルテット!人生のオペラハウス」

ロナルド・ハーウッドの戯曲「カルテット」が、ダスティン・ホフマン監督で映画化。2013年ゴールデンウイークに公開されます。

「カルテット!人生のオペラハウス」(原題:Quartet)は、
テイキング サイド」「戦場のピアニスト」「潜水服は蝶の夢を見る」「オーストラリア」などで知られる
イギリスの劇作家ロナルド・ハーウッド(Ronald Harwood)によるコメディ・ドラマ。
引退した音楽家が集まる高級老人ホームを舞台に、かつてオペラで共演したことがある元オペラ歌手4人が、
ヴェルディ生誕記念のコンサートで、再び「リゴレット」(Rigoletto)の四重唱を披露しようとするものの...という物語。

舞台は1999年にイギリスで初演。
日本でも、2011年に高橋昌也演出、黒柳徹子・阿知波悟美・団時朗・鶴田忍の出演で
「想い出のカルテット ~もう一度唄わせて~」のタイトルで上演されています。

この「Quartet」が、ダスティン・ホフマン監督デビュー作として映画化。
邦題「カルテット!人生のオペラハウス」で、2013年ゴールデンウイークに公開されます。
キャストは、ジーン役をマギー・スミス(Maggie Smith)、レジー役をトム・コートネイ(Tom Courtenay)、
シシー役をポーリーン・コリンズ (Pauline Collins)、ウィルフ役をビリー・コノリー(Billy Connolly)。

映画「カルテット!人生のオペラハウス」は、2013年G.W. TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他ロードショー。
※追記:映画公開日が2013年4月19日に決まりました。

映画「カルテット!人生のオペラハウス」フライヤー 映画「カルテット!人生のオペラハウス」画像 Quartet Ronald Harwood
(C) Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012


映画「カルテット!人生のオペラハウス」
公開:2013/4/19
原題:Quartet
配給:GAGA/イギリス映画
監督:ダスティン・ホフマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
音楽:マリオ・ダリネッティ
出演:マギー・スミス/トム・コートネイ/ビリー・コノリー/ポーリーン・コリンズ/マイケル・ガンボン
チケット:[全国券][オフィシャルサイト]
Blu-ray:11/2発売:カルテット!人生のオペラハウス [Blu-ray]
DVD:11/2発売:カルテット!人生のオペラハウス [DVD]

あらすじ
引退した音楽家たちのためのホーム【ビーチャム・ハウス】では、ホームの存続をかけたコンサートの準備に追われていた。
ここには、愛に心を閉ざし音楽普及に没頭するレジー、キュートさは若い頃のままに痴ほう症が始まったシシー、ハウス1の女好きウィルフという、昔一緒にオペラを歌っていた有名カルテットメンバーが暮らしていた。
そんな彼らの元に新たな入居者としてやってきたのは、かつて野心とエゴで皆を傷つけ去っていったプリ・マドンナのジーンだった!
しかも、レジーとジーンはかつて'9時間だけ'夫婦だった。そんなジーンも、過去の栄光にとらわれ今や人前では歌えない状態。
時を同じくして【ビーチャム・ハウス】に集ることとなった英国オペラ史に残る4大歌手。
果たして過ぎた時間は古傷を癒し、共に過ごすことで彼らはお互いを許しあえるのだろうか。
さらに、コンサートは無事成功をおさめられるか!?


※追記:
公式には21年ぶりに来日したダスティン・ホフマンを迎え、4月8日に「歌う!ジャパンプレミア」が開催されました。
プレミアイベントとして、シニア合唱団「ムジカおさらぎ」100名による「乾杯の歌」(劇中テーマ曲)、
ソプラノオペラ歌手・中丸三千繪による「歌に生き、恋に生き」(劇中使用曲)が披露されました。

ダスティン・ホフマン監督コメント
この映画に関わり始めて3年たちます。この映画のプロモーションは既に終わったかな...と思っていましたが、このような素晴らしい歓迎をうけて、もっともっとこの映画が広がれば良いなと思います。
シニア合唱団のみなさんも、本当にみなさん素晴らしかったです。今回歌ってくださった「乾杯の歌」でこの映画もスタートします。舞台袖でみなさんの歌を聴かせていただきましたが、ちょっと悲しくなったことが1つ。みなさんの中で一番歳をとっているのが僕だということに気がついたことです。(笑) 会場に来てくれたみなさんの顔を覚えていますよ。『卒業』のころからいらっしゃってると思いますので。(笑)本当に時間が経つのは早いものだと感じます。
昔から監督には興味があったのですが、少し勇気がなかったというか、恐怖感もありましたし、なかなかチャンスもありませんでした。 たまたま、エマ・トンプソンと共演した映画を撮影していたとき、カメラマンが脚本をもってきて、「監督が抜けてしまったのだけど興味ない?」と言われたのです。脚本を読むととても感動して、監督をやるべきか迷いましたが、妻に相談したら、「監督しないのならばあなたと離婚するわ」と言われました。(笑)僕も、この映画『カルテット!人生のオペラハウス』が成功しなかったら、僕が妻と離婚するよ、という条件でした。
本作の脚本を与えられたとき、マギー・スミスとトム・コートネイの二人はキャストが決まっていました。 それから他のキャストを選ぶ時には、彼らを脇役ではなく前面に出したかったのです。この映画の精神はそこにあります。実際のオペラシンガーや、音楽家を起用したいと強く希望し、実際にジャズトランぺッターなど出演してくれました。しかし、20年間誰も彼らに仕事を与えなかったのです。 日本では違うかもしれませんが、西洋やアメリカでは年老いた人に仕事を与えず、リスペクトしない文化があるのかもしれません。彼らはとてもありがたがり、撮影には朝6時からきて、撮影は12〜14時間に及びましたが付き合ってくれました。彼らがいてくれたからこの映画が出来ました。 彼らから贈り物を受けとったような気がしたのです。そして、彼らもまた、新しい人生が始まりました。お互いギフトを贈り合ったのです。
(感極まって壇上で涙。目頭をおさえるダスティン・ホフマン)
本作では、俳優以外に演技をしたことがない、たくさん本物の歌手や音楽家たちが登場します。私が彼らに伝えたのは、「演技をしないで」ということ。とにかく現場にきて、今自分が感じていることを映像にと撮ろうと言いました。 私達は人生の第三幕に差し掛かっているので、演技をせず、そのままの気持ちをぶつけ合って、"年を取ることはどんなことなのか"を見せましょう。目が見えなくなったり、体も老いますが、でもセクシーな気分ではいるんです!それを撮りましょう、と言いました。 この映画が、私が感じたのと同じようなことをみんなに感じてもらえればと思います。 感動したり、悲しいところもあり、また面白いところある。この映画を説明する一番良い例を挙げるならば、iPhoneで写真をとるとき、カメラがリバースになっていることに気付かず、「へんな老人が映ってるぞ!」と思うとそれが自分だったりする、そんな映画です。(笑)

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「映画「カルテット!人生のオペラハウス」」奥付

  • Posted : 2012年11月26日 19:03
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