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2004年11月17日

■子役の就労可能時間延長

厚生労働省は、これまで午後8時までだった子役の就労可能時間を午後9時まで延長すると発表しました。

現在、労働基準法では
義務教育修了前の児童(15才未満)を労働者とすることを禁じていますが
演劇と映画に関しては、例外として午後8時までの就労が認められています。
しかし、これは舞台上演の実情に合わないと、
日本演劇興行協会や各劇団などから是正の声が以前から挙がっており、
今回の措置につながった模様です。
施行は来年1/1から。

これまで、この法律のために
例えば歌舞伎なら、子役が出る演目は早めに上演したり、
演劇なら、ちょっと成長したことにして大人が代演したり、
ミュージカルで子役が出ずっぱりの作品なら、夜の部も開始時間を早めたりと
かなり制限される部分がありましたが、これで少しは改善されることとなるでしょうか。
(1時間分だけですが)

ミュージカルで考えれば
サウンド・オブ・ミュージック」「王様と私」「アニー」など
子役が主要な役を務める作品も多数あり
上演時間3時間で夜の部を行うとすると、午後5時に開演しないと8時には終演とならず
これでは多くの会社勤めの方が観劇するのは絶対不可能ですよね。

今回の措置で就労可能時間が1時間延びましたが、
それにしても、先の例えなら午後6時には開演せねばならず、
会社勤めの人で考えると、観劇するのが厳しいのは変わらない気もします。
せめて、あと1時間延長され午後10時まで就労可能になり、
6時半開演、というくらいになれば、かなり客入りも違ってくるような気がします。

ちなみに、欧米では子役も大人同様夜でも役者として活躍しており、
この辺りでも、日本が文化的発展途上国の部分が垣間見えますよね。
規制のせいで夜に上演できず、昼公演を行うため学校を休んだり早退したりしていたら
何の意味も持たないと思いますし
それ以前に、演劇の世界に関わるだけでも大きな勉強となることでしょうし、
また役者としてチャンスになることは勿論、その面からもとても勉強になることですよね。
日本では、いい子役が大人になって大成しないのは
この辺りに一つの要因があるのかも・・・なんてことも考えてしまいます。

子供のことを思って、どうしても法で規制したいのならば
就労時間の規制をするよりも
ワイドショーなどでも問題になっている、子供への虐待やセクハラへの明確な罰則や
大人同等の就労条件や賃金支払い、
プラス、バランスのとれた食事を出さなければならないとか、
帰りは車で送っていかなければならないとか、
そういう規定でも作った方がいいような気がします。

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「子役の就労可能時間延長」奥付

  • Posted : 2004年11月17日 03:41
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  • Category : 俳優 | 演劇ニュース | シアターリーグ