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2008年7月12日

■チケットはネット購入が半数以上

総務省が11日に発表した「情報通信白書」によると、
各種チケット類は、インターネットで購入する人が53%を占めました。

「情報通信白書」は、総務省が毎年発表している情報通信に関する現状報告。
この白書の2007年データが11日に発表され、その第1章第3節(3)購入・共有に拠ると、
商品の購入方法でインターネットを利用したという回答が最も多かったのが
「旅行・チケット」で、53.4%という高い比率を示しました。
ちなみに、2位は「音楽・映像」で32.5%。
逆にネット購入の比率が低いのは、
1位が「自動車」で3.6%、2位は「食品・飲料」の6.1%。

ライブ・イベントのチケットに関しては、
大手プレイガイドのe+がインターネットに特化していますし、
チケットぴあもリアル店舗のぴあショップが年々縮小しており、
ネット利用が多いのは当然とも思えますが、
半分をも超えたというデータはちょっと驚きです。
5年前、2002年の調査では、ネット購入はわずか4%だったそうですから、
ネット販売の急激な普及の様子がうかがい知れますね。

一方、「音楽・映像」というのはCDやDVDを指すのだと思いますが、
ネット利用が32.5%で2位と、他の商品に比べると高い比率ながら、
店頭購入も64.2%と未だに高い数字になっています。
演劇やミュージカル関連の商品は、リアル店舗ではほとんど扱われておらず、
ネットでしか購入できないという事情もありますが、
私自身ここ数年はネットでしか購入したことがありませんので、
この結果は、チケットとは逆の意味で意外な感じがします。
しかしネットショップは、商品が豊富という点以外にも、
安い・試聴ができるなど多くのメリットがあるだけに、
今後ますますその割合を伸ばすのは間違いないところでしょうね。

ところで。関係ありませんが、
この白書では購入方法として「店頭」「パソコン・携帯電話」「その他通販など」
という表記になっているのが、ちょっと気になりました。
店頭や通販で商品を購入するというのはわかりますが、
パソコンで商品を購入するというのは、日本語としておかしいですよね。
「ネット通販」「電子商取引」、最低でも「インターネット」と、
適切な言葉がいくらでもあると思うのですが・・・
他にも、この白書の中には「ユビキタス」という言葉が昔から連呼されており、
この曖昧な言葉を一般に広めた張本人とも言えます。
近年、日本語の乱れが指摘されたり、
わかりづらい外来語を日本語に置き換えようという動きが盛んですが、
こうした原因を国(というか役人)自らが作っているように感じてしまいます。

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「チケットはネット購入が半数以上」奥付

  • Posted : 2008年7月12日 01:37
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