演劇ニュース

「刺青奇偶（いれずみちょうはん）」は、大正末期から劇作家として活躍した長谷川伸の代表作の一つ。
歌舞伎では、1932年に六代目尾上菊五郎・五代目中村福助の主演で初演。
また幾度か映像化もされているようで、例えば、マキノ雅弘監督、菅原文太・吉行和子などの出演作などがあります。

博徒の半太郎は、偶然知り合った薄幸な酌婦のお仲と結婚するが、
まもなくお仲は病に冒され、死と隣り合わせの状況に。
お仲に博打を止められる半太郎だが、最後にお仲に幸せをと思い、
賭場の親分・鮫の政五郎と大勝負に挑む・・・といった世話物の物語。

今回、シネマ歌舞伎として上映されるのは、
2008年4月に歌舞伎座百二十年　四月大歌舞伎として上演された舞台。
半太郎を中村勘三郎、お仲を坂東玉三郎、鮫の政五郎を片岡仁左衛門が演じています。

上映は、今作も東京・東劇を皮切りに、福岡・大阪・京都など、いつものシネマ歌舞伎上映館が予定されています。
前作であるシネマ歌舞伎第7作の「連獅子/らくだ」は、
愛知・広島など、これから上映館が拡大していく予定ですので、
この「刺青奇偶」も、今後全国での上映が期待されるところです。

(C)松竹株式会社

●シネマ歌舞伎第8弾「刺青奇偶」
上映：2009/2/28〜3/27　東劇(東京)
　　　2009/3/07〜3/27　福岡中洲大洋(福岡)
　　　2009/3/07〜未定　なんばパークスシネマ(大阪)
　　　2009/3/07〜未定　MOVIX京都(京都)
上演：2008/4/02〜4/26　歌舞伎座(東京)
作　：長谷川伸
演出：寺崎裕則
出演：中村勘三郎/坂東玉三郎/片岡亀蔵/市川高麗蔵/片岡仁左衛門
チケット：[東京]

▼シネマ歌舞伎 中村勘三郎
1.「野田版　鼠小僧」(2005/1)
4.「野田版 研辰の討たれ」(2008/2)
6.「人情噺 文七元結」
7.「連獅子/らくだ」
8.「刺青奇偶」