演劇ニュース

坪内逍遙大賞は、文芸・芸術などの幅広い分野で貢献した人物・団体を顕彰する賞。
2007年からは岐阜県美濃加茂市と早稲田大学が隔年で独自に選考を行っており、2011年は早稲田大学による選考年。

この第3回早稲田大学坪内逍遙大賞に、野田秀樹が選ばれました。
現代社会を劇化するにあたり、単に社会に内在する問題を提起するに留まらず、
日本の古典文学やギリシャ神話など多様な世界観を織り込み、知的にもヴィジュアル的にも豊かな、
また、独特の言葉遊びやスピーディな動きを特徴とするエンターテインメント性にも富んだ作品を次々に発表し、常に高い評価を得てきたこと、
さらに、1987年に『野獣降臨』がエジンバラ国際芸術祭で高評価を得て以来、
英国演劇界とのコラボレーションにおいても高い成果を上げ続けるなど、国際的にも活躍していることが選考理由に挙げられています。

なお、奨励賞には作家の円城塔が選ばれています。
第3回早稲田大学坪内逍遙大賞の正賞は表彰状、
副賞は記念メダルおよび大賞受賞者に100万円、奨励賞受賞者に50万円。
授賞式は11月16日に、リーガロイヤルホテル東京にて行われます。

▼早稲田大学坪内逍遙大賞
第01回：2007年：大賞：村上春樹/奨励賞：川上未映子
第02回：2009年：大賞：多和田葉子/奨励賞：木内昇
第03回：2011年：大賞：野田秀樹/奨励賞：円城塔

■第13回坪内逍遙大賞に片岡仁左衛門 | 演劇ニュース(2010年 坪内逍遙大賞)