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2013年2月 4日
■第20回読売演劇大賞は蜷川幸雄
第20回読売演劇大賞が発表され、大賞・最優秀演出家賞には蜷川幸雄が選ばれました。
読売演劇大賞は、毎年1月から12月まで国内で上演された演劇を対象とした演劇賞。
毎年、上半期におけるベスト5が7月頃に選出され、中間選考会報告として発表。
1月の第1次選考会で各部門の候補各5件が選出され、演劇評論家など関係者102人の投票で各部門の最優秀賞が決定。
そして最終選考会で、大賞、杉村春子賞、芸術栄誉賞が選出されます。
第20回読売演劇大賞は、年間11作品を演出し、いずれも水準の高い舞台成果を上げたと評価され、最優秀演出家賞の蜷川幸雄が大賞を受賞。
受賞対象となった作品は「2012年・蒼白の少年少女たちによる『ハムレット』」と「シンベリン」の2作品。
蜷川幸雄は、第13回に続いて2度目の大賞受賞。
最後まで大賞を争ったのは、最優秀作品賞を受賞した文学座アトリエの会NASZA KLASA(ナシャ・クラサ)。
長年の演劇界への貢献や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞は、その文学座アトリエの会が受賞。
1949年の発足以来、前衛的な作品を含め国内外の優れた戯曲を上演してきた成果が評価されました。
なお、投票委員からは中村勘三郎を推す意見が多数あったものの、故人は対象にしないという申し合わせがあるため見送られたとのこと。
新人が対象の杉村春子賞は、投票委員からの推薦で最多の10票を獲得した「於染久松色読販」「天日坊」の中村七之助が受賞。
最優秀男優賞は「土蜘」「天日坊」の中村勘九郎が受賞しています。
その他、最優秀女優賞は「ええから加減」「組曲虐殺」の高畑淳子。
最優秀スタッフ賞は「NASZA KLASA」「リチャード三世」の美術で島次郎が受賞しています。
第20回読売演劇大賞の詳細は、2月4日読売新聞朝刊に掲載。
選考委員は、青井陽治・河合祥一郎・七字英輔・萩尾瞳・長谷部浩・前田清実・みなもとごろう・矢野誠一・渡辺保。
正賞は佐藤忠良制作のブロンズ像「蒼穹」、
副賞として大賞・最優秀演出家賞に200万円、その他の賞には100万円が贈られます。
▼第20回読売演劇大賞
大賞：蜷川幸雄 (「2012年・蒼白の少年少女たちによる『ハムレット』」「シンベリン」の演出)
最優秀作品賞：「NASZA KLASA」(文学座アトリエの会)
最優秀男優賞：中村勘九郎 (「土蜘」「天日坊」の演技)
最優秀女優賞：高畑淳子 (「ええから加減」「組曲虐殺」の演技)
最優秀演出家賞：蜷川幸雄 (「2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」」「シンベリン」の演出)
最優秀スタッフ賞：島次郎 (「NASZA KLASA」「リチャード三世」の美術)
杉村春子賞：中村七之助 (「於染久松色読販」「天日坊」の演技)
芸術栄誉賞：文学座アトリエの会
優秀作品賞：「2012年・蒼白の少年少女たちによる『ハムレット』」「負傷者16人」「エッグ」「籠釣瓶花街酔醒」
優秀男優賞：井上芳雄/千葉哲也/中村七之助/古田新太
優秀女優賞：あめくみちこ/大竹しのぶ/清水直子/根岸季衣
優秀演出家賞：高瀬久男/中津留章仁/原田諒/東憲司
優秀スタッフ賞：渥美博/大田創/沢田祐二/中西紀恵