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2013年6月29日

■映画「少年H」

水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村隼、岸部一徳出演。
映画「少年H」が8月10日に公開されます。

「少年H」は、1997年に刊行された作家・妹尾河童の自伝的長編小説。
昭和初期の神戸を舞台に、「H」(エッチ)と呼ばれた好奇心旺盛な少年・肇が、父母や周囲の人たちの愛に包まれながら、明るく逞しく生きていく姿を描く物語。
書籍は、上下巻で合計340万部を超えるベストセラーであり、1997年毎日出版文化賞特別賞を受賞、中学2年の国語の教科書に取り上げられるなど、幅広い世代に読まれている作品です。

この「少年H」が、降旗康男監督で映画化されます。
キャストは、物語の柱となる少年の父・盛夫役を水谷豊、母・敏子役を伊藤蘭と、夫婦共演。
少年Hこと肇(はじめ)役を吉岡竜輝、Hの妹・好子役を花田優里音。
うどん屋の兄ちゃん役を小栗旬、元女形の旅芸人・オトコ姉ちゃん役を早乙女太一、
銀行員・柴田さん役を岸部一徳、酒屋の吉村さん役を國村隼。
Hの通う中学の軍事教練担当教官・久門教官役を佐々木蔵之介、田森教官役を原田泰造。
脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」などの古沢良太。
早乙女太一は、ゲキ×シネ、声の出演などを除くと、2003年「座頭市」、2005年「TAKESHI'S」に続く3作目の映画出演。
作中では、着物をまとって女形での踊りを披露するシーンもあるそうです。

映画「少年H」は、2013年8月10日(土)全国東宝系ロードショー。

映画「少年H」フライヤー 映画「少年H」画像 講談社文庫 (上) 講談社文庫 (下)
(C)2013「少年H」製作委員会


「少年H」
公開:2013/8/10
配給:東宝
監督:降旗康男
脚本:古沢良太
原作:妹尾河童
出演:水谷豊/伊藤蘭/吉岡竜輝/花田優里音/小栗旬/早乙女太一/原田泰造/佐々木蔵之介/國村隼/岸部一徳
チケット:[全国券][オフィシャルサイト]
Blu-ray:2014/2/21発売:少年H Blu-ray(特典DVD付2枚組)
DVD:2014/2/21発売:少年H DVD(2枚組)

あらすじ
昭和の初め、舞台は異国情緒あふれる神戸。
洋服仕立て職人の父・盛夫、熱心なキリスト教徒の母・敏子のもとに生まれた肇[はじめ]少年は、好奇心が強く「なんで?」を連発し、「そんなのおかしい」と言わずにいられない正義感の強い少年だ。
母の敏子がイニシャル「H」を胸に大きく編みこんだセーターを着ていた肇少年は、友達から「エッチ」というあだ名で呼ばれるようになる。
やがてヨーロッパで第二次世界大戦がはじまり、Hにオペラ音楽を教えてくれた近所の兄ちゃんがスパイ容疑で特高警察に逮捕されるなど、不穏な出来事が起こり始める。
軍事統制が厳しくなりおかしいことを「おかしい」といえない日々の中、父の盛夫は周囲に翻弄されることなく、「おかしい」「なんで?」と聞くHに、しっかりと現実を見ることを教えていく。
戦火を逃れたユダヤ人たちの服を密かに修繕するなどリベラルな父と博愛精神の母のもとでHは成長する。
昭和16年12月、太平洋戦争が始まり、盛夫は消防署に勤めるようになる。
防火訓練競技大会、近所の兄ちゃんの出征、盛夫のスパイ容疑での取り調べなどを経験しHは中学に入学。学校では軍事教練が始まり、妹の好子は疎開をする。
昭和20年3月、ついに神戸をB29の大空襲が襲う。焼夷弾が降り注ぐ中、盛夫は街の消火にあたる。
Hは父のミシンが焼けないように運びだし、母親と手を握り戦火の中を逃げる。命は助かったものの、神戸は焼け野原となり、Hの家は跡形もなくなってしまった。
終戦を迎えた神戸にアメリカの進駐軍がやってくる。疎開した好子も戻り、盛夫は焼け焦げたミシンを修理して洋服屋を再開する。だが戦争が終わった直後の急激な時代の変化と人の変わりようにHは矛盾を感じ不満を募らせていた。
ある日、腹をすかせた見ず知らずの復員兵にご飯を分け与える母親に腹を立てたHは、盛夫を殴って家を飛び出し鉄道で自殺を図る。
結局死にきれずに家に戻ったHを、盛夫はミシンを踏みながら迎え入れる。
15歳になり独り立ちをすることを決めたH。
神戸も日本も生まれ新しく生まれ変わろうとする激動の中で、
自分に忠実に生きるために、小さいが大きな一歩を踏み出す。

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「映画「少年H」」奥付

  • Posted : 2013年6月29日 18:43
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