演劇ニュース

読売演劇大賞は、毎年1月から12月まで国内で上演された演劇を対象とした演劇賞。
毎年、まず上半期の各部門ベスト5が7月頃に選出され、中間選考会報告として発表されます。
続いて、年明けの1月に第1次選考会が行われ、各部門の候補5作品・人が選出され、そのまま優秀賞に。
そして毎年2月上旬に投票委員の投票により、各部門の最優秀賞が決定します。

2013年に上演された作品が対象の第21回読売演劇大賞が2月2日読売新聞朝刊にて発表され、
劇団昴「汚れた手」、新国立劇場「エドワード二世」で最優秀演出賞に選出された森新太郎が大賞を受賞しました。
森新太郎は演劇集団円所属。今回初ノミネートで年間グランプリの大賞を受賞。
さらに演出作「エドワード二世」は、最優秀作品賞にも選出されています。

長年の演劇界への貢献や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞は、舞台美術家の朝倉摂。
新人が対象の杉村春子賞は、「100万回生きたねこ」「いやむしろわすれて草」で女優賞にノミネートされていた満島ひかりが受賞。
選考委員特別賞は、作品賞にノミネートされていた劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」が選ばれました。
同賞を最後まで争ったのは風琴工房「国語の時間」。

最優秀男優賞は「髪結新三」「棒しばり」の坂東三津五郎、最優秀女優賞は「ロスト・イン・ヨンカーズ」の中谷美紀が受賞。
両部門は大接戦で、男優賞は1票差で「100万回生きたねこ」の森山未來、
女優賞は2票差で「ホロヴィッツとの対話」「ア・ラ・カルト2」の高泉淳子と、「ハロー・ドーリー！」の剣幸が次点になったとのこと。

▼第21回読売演劇大賞
大賞：森新太郎(「汚れた手」「エドワード二世」の演出)
最優秀作品賞：「エドワード二世」(新国立劇場)
最優秀男優賞：坂東三津五郎(「髪結新三」「棒しばり」の演技)
最優秀女優賞：中谷美紀(「ロスト・イン・ヨンカーズ」の演技)
最優秀演出家賞：森新太郎(「汚れた手」「エドワード二世」の演出)
最優秀スタッフ賞：杉山至(「国語の時間」「空のハモニカ」の美術)
杉村春子賞：満島ひかり(「100万回生きたねこ」「いやむしろわすれて草」の演技)
芸術栄誉賞：朝倉摂
選考委員特別賞：劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」